前日の夕方から飛行機に乗り、朝にオークランド国際空港に着いた。 今日は今回の我々の救世主、ガイド役のカズちゃんに会い、お上りさん二人組みをワンガヌイという町まで案内してもらうのだ。天気はいまいち曇っているが、まあまあ、のんびり行きましょう。
空港で今回ガイドをお願いした知人、カズに会い、レンタカーを借りて出発。宿泊地、ワンガヌイを目指してドライブだ。
結構ヒットだった博物館を後にして、再びドライブ。途中道端の野菜売り場でキウィフルーツをゲット。アスパラガスやら、トマトやらが異様においしそう。気の良さそうなおじいさんが量り売りしてくれる。でもこんな所にもちゃんとしたキャッシュレジスターがあるのに驚き。
後でカズに話を聞くと、野菜などは日本への輸出が非常に多いらしく、結局最も品質の良いものは日本向けに、次に良いものはスーパーなどへ、残ったものが店頭に並ぶということらしい。確かに大きさや形の揃わないものが多かったが、色やつやはピカピカの部類で、すごくおいしそうだ。翌日カズのフラットで料理するのだから、アスパラでも買っておけばよかったと少し後悔。
途中で景色が良いよ、という道に入り込んでうろうろ。ここの峠から見た景色は本当にパノラマでヨロシイ。日本とは山の形が違うので、それだけでも目新しい。おのぼりさんはひたすらキョロキョロする。
この道の入り口にはドでかいツツジの木(花はどう見てもツツジだが、大きさは並みの桜くらいある)が根元からへし折られていた。風だと思うのだが、ちょっと驚き。
僕はこのときどこかしらで羊か何かの糞を踏んでしまい、車の中で臭いとクレームをつけられてしまった。踏みたくて踏んだわけではないのだから仕方が無いじゃないか。
ところでここにはワンガヌイ川という大きな川があるのだが、これがまた実に泥の川だ。カズ曰く「なんかマディー」だそうだが、これ以降どの川を見ても皆一様に泥っぽく、普通に綺麗な川というものに遭遇しなかった。帰りの飛行機からオークランド近辺を見下ろしても、川や河口は皆泥の色だ。僕が思うに、山に木が無いからなのだ。あれじゃあ雨が降ったら皆土が流れる。木を植えようよ、もっと。
ここで夕食をと思ったのだが、なかなか見つからない。そもそも開いている店の中で、レストラン的なものは殆ど無い。一つ見つけたレストランは高級すぎて予約でいっぱいなのよと断られてしまった。まあ汚い格好をした東洋人三人連れが来たので単純に店に入れるのを断っただけかも。何しろこの町では東洋人は極端に少ないようで、殆ど全く見かけない。東洋人も居ないが、若い人も居ない。どうなってんの?
バーは幾つかあるのだが、ニュージーランドがラグビーで負けた夜などは荒れるんだそうで、ちょっと敬遠。
まあとにかく開いているところを一つ見つけて着席。一品ずつ注文したら、まあその量の多いこと多いこと。「今日のスープ」はブラウンマッシュだとの事で、これも注文したら優に400ccはあろうかという量だ。その中にマッシュルームを30個は入れているのだろうか、内容の90%はマッシュルームでは無いかと思われるくらいだ。一ヶ月分くらいのマッシュルームを食べたような気がした。それも三人で分け合って、だ。
せっかく羊の国だからと、僕が頼んだラムはクランベリーソースがけと言うことだったが、これがまた極端に甘い。妻が頼んだ魚はまだしも、カズが頼んだパスタは食べても食べても減らないくらいの山盛りだ。すごいぜ。
さて泊まったところはBack Packers的なところで、部屋の中にベッドといすがあるだけの簡単なものなのだが、何より清潔なことに驚いた。これはニュージーランド全体で言えることで、どこへ行っても綺麗なものだった。快適快適。
宿に入るときに見えた虹。綺麗!
翌朝再び市街地に回ってカフェで朝食。明るいカフェでサンドイッチなどを食べる。
この時道路をはだしで歩く人を発見。カズ曰くは結構そういう人が多いらしい。その後も車の中ではだしになっている中学生くらいの男の子を見た。あのまま歩くんだろうなあ。
家電製品を売っている店で多くのニッポンセイヒンを見る。さすがだねえ。
気を良くして出発。なかなか好天に恵まれ、びゅんびゅん走る。なにしろ市街地を出るとすぐに100Km/h標識になる。そこからは皆最低100Km/hで走る。
僕が借りたレンタカーはホンダの2リッターで、馬力はあるし良く走るのだが、どうもダルなハンドリングが気になって、ずっと100Km/hで走り続けることにした。ただその速度ではどんどん抜かれていく。まあ別に気にはならないのだが、それにしても皆普通の車で飛ばす飛ばす。車の性能というのはこのようにして使うのねと思う。
でも市街地に入ると、皆ちゃんと速度を落とす。市街地の通路には大抵段差が設けてあって、うっかり速度が高いまま入ると「ガッタン」となってたまらないからだ。
ともあれ、今日は庭園見学ツアーなのだ。