しかしドメイン名や URL は、プロバイダやネットワーク資源構成上の都合などによって簡単に変えられてしまう。
そうすることによってあちこちに作成された自分の資源へのポインタは全て切れてしまうことになる。
それは困る。そんなことが繰り返されたらネット上には「新しいもの」と「古いクズ」しかない事になり、あっという間に事実上クズだらけになってしまうことは間違いない。(これについての詳細は「電子世界の出版と蓄積」を参照)
つまり誰かのドメイン名のもとにネットワーク上に資源を置いている限り、それは仮住いに過ぎない、という小さな制約が、結果的にネット世界をクズ置き場に導いてしまうのだ。 つまり、皆が(極力)不変の識別子を使うことが大切なのだ。 しかし多くのプロバイダがこのことに気づき、自分たちのポインタが不変のものとなるように努力してくれるにはまだまだ時間が掛かるだろう。
だから今は自分たちが取れる手段として、自分たちでドメイン名を確保し、それが不変のものとなるよう自分たちで努力していこう。
そして周囲に不変の識別子としてのドメイン名の意味を認識してもらうよう働きかけよう。
商標権との一致などといって、あちこちの企業でドメイン名を売ったり買ったりして変えてる場合じゃない。
(「DNS以前、以後」も参照)
6 July 1998