High Tech Note
1997
- NeXTがんばれ
[ 1997.12.07 ]
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1990年、NeXTコンピュータが離陸してから、1997年の今に至るまで、結局だれも新しいチャレンジをしていない。
- Macintosh が実現したもの
[ 1997.12.08 ]
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1984年に Macintosh が提示した GUI へのアプローチは何だったか?
- Be がんばれ
[ 1997.12.08 ]
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1996年に入って、突然新しい OS がパソコン市場に参入した。BeOSだ。
- GigaBit Ethernet - 後ろ向きの先端技術
[ 1997.12.18 ]
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突然我々の前に現れた新技術、GigaBit Ethernet は、しかしその技術は非常に後ろ向きだ。ATMに否定的なユーザが飛びつくと思われる後ろ向きの技術、あまり良い話ではない。
1998
- 不変の識別子を持つ
[ 1998.06.06 ]
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ネットワーク上のポインタは全て不変の識別子であるべきだ。ドメイン名を売り買いしている場合ではない。
- 電子世界の出版と蓄積
[ 1998.06.06 ]
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電子世界の出版は蓄積とイコールだ。しかしそれを意識しない今の WWW は、いずれゴミの山と化すだろう。どうすればいい?
- DNS 以前、以後
[ 1998.06.06 ]
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現在ドメイン名は一つの危機に直面している。それは技術的な問題ではない。
- PDFで電子出版?
[ 1998.06.06 ]
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PDFで Web page を構成することで電子出版ができたわけではない。出版過程が電子化されただけだ。そしてその成果物は二次利用可能性が低いという致命的な欠落がある。
- HTMLの文書構造記述の価値
[ 1998.06.06 ]
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HTMLはWeb の普及と共に広がった。しかし広まって良かったかどうかは難しいところだ。Web と共に HTMLが大きな問題を中に抱えているからだ。
- Webの功罪
[ 1998.06.06 ]
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Webがネットに与えた影響は良いものもあるが悪いものもある。Webは何故このような構成をとったのだろうか。
- 何故ドメイン名を争うのか
[ 1998.06.06 ]
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Easy to guess な URL を求めてドメイン名を奪いあうのは、まるで Easy to remember な IP address を求めて SRI-NIC にクレームを出すようなものだ。DNS がそのような行動を無意味にした事を何故皆忘れてしまったのか?
- BeOS もっとがんばれ
[ 1998.12.04 ]
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やはり 90 年代は OS 冬の時代のようだ。一年間で多くのことが起きたが、明るい話題は決して多くない。BeOS もっとがんばれ。
- GigaBit Ethernet も少しは前向きに
[ 1998.12.13 ]
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GigaBit Ethernet がEthernet 互換を破る 6K 長のロングパケットを策定しはじめた。GigaBit Ethernet には珍しい前向きのアプローチだ。期待したい。
1999
- ボクラノミライ
[ 1999.01.04 ]
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僕らが子供の頃に見た未来像と、現在の未来像はかなり違っている。僕らの未来はどこにあるのだろう。
- データベースの時代
[ 1999.01.05 ]
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データベースが企業の基幹システムに利用されるようになって久しい。しかし僕はもっともっとデータベースが多く利用される時代が来ると思っている。
- Thin Server と Narrowcast
[ 1999.03.25 ]
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Thin Server は今後ネットの中で重要度を増し、Narrowcastとともに広がっていくだろう。現在の集中コンテンツとRead Onlyユーザという構図から脱却し、Thin Server と Narrowcast という構図へと移行するするのである。
- 全ての機器をネットに
[ 1999.04.01 ]
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全ての家電機器がネットに接続される日は近い。そのとき、あなたの生活はどのようになるだろうか。今の生活には何が欠けているのだろう。
- プログラミングの時代
[ 1999.04.10 ]
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かつてプログラミングはコンピュータを使う事と同義だった。コンピュータの中で過ごす時間が増えた今、そして将来、プログラミングが生活することと同義になる時代は来るのか?
- 大きさを制約するものは何か
[ 1999.04.10 ]
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小ささを求めると、キーボードはバーチャルなものになる。エアタイプの出現だ。
- iModeの着地点
[ 1999.04.26 ]
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非常に機能を制約したWWWであるiModeサービスが発表された。僕はこのシステムがどこまで広がるか、その可能性を考えている。
- ユーザインタフェイスなんて要らない
[ 1999.04.26 ]
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『iModeの着地点』に示した視点はかなり夢想的な話かも知れない。以下に逆に単純に技術的な視点を示そう。
- より単純に
[ 1999.04.26 ]
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ダブルクリックは難しいインタフェイスなのか。メディアリッチな端末に似合う、高い自由度と表現力を備えたマン・マシン・インタフェイスは無いのか。
- 変化のなかで
[ 1999.09.09 ]
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T先生はポケットベル、PHS、携帯電話への変化が早すぎる、という。
- 開発の傾向
[ 1999.09.09 ]
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情報産業分野でのものごとの進み方は余りにも速い。
- WWWと電子メイル
[ 1999.09.09 ]
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現在の市場には何かと言えばWWWと電子メイルで作り上げたものばかりが目立つ。そればかり工夫しても駄目だ。それらを超えるアプリケーションを作らなければならない。
- くたばれSPAM
[ 1999.09.09 ]
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SPAMをどう回避したら良いのか。その原因はどこにあるのだろう。
- デジタルテレビの行く先
[ 1999.09.09 ]
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デジタルテレビ放送が始まる。これが進歩なのかどうか僕にはわからない。
2000
- 群れをなすコンピュータ
[ 2000.00.00 (unknown) ]
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ノイマンはビル一棟ほどの大きさのコンピュータが現れるだろうと予測したそうだが、現実はそうならなかった。フロンティアはまだ計算機の分野にもある。
- Y2Kが起こした事
[ 2000.01.01 ]
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2000年問題が僕らに教えてくれたネットワークシステムのテストの困難さについて考えよう。
- 30年後の未来
[ 2000.02.01 ]
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僕らは30年後の未来を夢見る事が出来るだろうか。僕らは30年後の未来に耐えられるだろうか。
- 支払いはするっと関西でね
[ 2000.02.01 ]
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若い世代にとって、現金ではないお金の現実性は、夢にまで出てくるほど高いようだ。
2001
- 永久ドメイン取得
[ 2001.02.19 ]
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ネットワークに永久に残るドキュメントを作ることは出来るのだろうか。
- 所有する音楽
[ 2001.02.21 ]
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音楽を所有すると言う概念は我々には必要なのだろうか。
- 品質はどこまで下がるか?
[ 2001.02.21 ]
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CD,MD,MP3と、音楽の品質は新しいほど下がる傾向にある。DVDもまたしかり。
- 今日はベトナムのビットが安いよ
[ 2001.02.22 ]
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安いビットを効率良く買うことが家庭の通信費を下げ、ネットの効率を上げる。
- 隣組的番組購入計画
[ 2001.02.22 ]
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番組のようなデータを転送する際、できるだけ無駄なトラフィックを押えるにはどうすればいいだろう。
- カメラサーファー
[ 2001.02.22 ]
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ブロードバンド革命と言うが、そこで提供される番組の中身はどう変わるのだろう。
- bit従量課金
[ 2001.06.12 ]
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もう書いても良いだろう。従量課金制のことだ。
- メディアがビットをただにするか?
[ 2001.06.12 ]
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経路の価格は経路以外の要素で決まるだろうか?
- くたばれSPAM
[ 2001.06.13 ]
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ecash のついてないメイルなんか読まないようにすればSPAMなんか確実に防げる。
2002
- 投資分配の変化、集中から自己分散へ
[ 2002.09.01 ]
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大規模システムの構築に必要な投資は、いまやシステム提供者(プロバイダ)とユーザの両方で行なわれている。このモデルはいつまで続くのだろう?
- 波打つコンピュータ
[ 2002.10.02 ]
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コンピュータは同期回路技術と共に進んできた。しかし当初予定していなかった物理限界に近付くほどに、非同期回路へ傾いていくはずだ。
2004
- アプリケーション別従量課金?
[ 2004.04.22 ]
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従量課金の話は何故か常にアプリケーション別課金システムとセットで現れる。当然それはインターネットにおいてはうまく機能しない。
2005
- 個人情報漏洩とセキュリティ対策
[ 2005.04.22 ]
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個人情報を末端から漏洩させないようにするために、さてシステムは何をしてくれるだろう?
2011
- Android が流行ると iPhone が喜ぶ
[ 2011.01.26 ]
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CES 2011 ではどこを見ても Android だらけだったのだけれど、Android が流行るのは iPhone ユーザにとってもとても良いことだったりする。
- 10G-T はよおいで
[ 2011.02.22 ]
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なかなか10G-Tが流行らない。
- カメラでコンピュータのディスプレイを撮影する、と、
[ 2011.09.20 ]
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子供が Web のポケモン図鑑の各キャラクターの表示をデジタルカメラで撮影して、それを印刷して欲しいと言い出した。これはずいぶん tangible なアイディアだ。
2012
- OpenFlow v1.2 とスイッチ設計
[ 2012.04.18 ]
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OpenFlow のスイッチ仕様 1.2 は、以前の 1.1 と全く違うマッチパターン設定になっており、ハードウェアスイッチを作る人には大変更だと思うが、あまり話題になっていない。
- Tandem Nonstop の今(HP Integrity)
[ 2012.04.18 ]
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HP というか元 Tandem の Non Stop アーキテクチャに関して調べたときのメモ
- BCAS カードの覚え書き
[ 2012.05.12 ]
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少し BCAS カードのことが話題になったときに勉強したことのメモ。
2014
- ONS2013 での Nick McKeown の OpenFlow 用スイッチ ASIC 開発の話
[ 2014.02.12 ]
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大学の研究者が SDN のためのスイッチ ASIC を作るという。
- GoogleによるNest買収について少し考えてみる
[ 2014.04.15 ]
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その目的は電力インフラだと思うのだけれど、違うのだろうか。
- 情報系学部一回生の半数は IBM を知らない
[ 2014.04.15 ]
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2013年の調査。IBMは今もうコンシューマビジネスから遠く、学生の視野には入らない。
- LINE の直接通信を確認する
[ 2014.05.30 ]
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学生による LINE 通話モニタリングテスト結果。LINE アプリ(iOS)は直接通信するか否か。
- ユーザのコンテクストをフォローする
[ 2014.06.03 ]
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WWDC の Keynote で思うことは、ユーザのコンテクストをフォローする、という当たり前のことがようやく形になってきた、ということかな。
- プログラミングに関する資質(について思う事)
[ 2014.12.12 ]
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プログラマとして重要な資質は何か、といったことを考えながら記事を読んだ。
2015
- IPv4 disable ready な iOS
[ 2015.06.11 ]
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ISOC が 2015/6/10 に「iOS9 で IPv6 サポート必須になる」と記事を出した。それに関して考えたことをまとめておく。
- 日本の IT は何故弱いか
[ 2015.11.15 ]
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林さんの「あるソフトウェア工学者の失敗 日本の IT は何故弱いか」を読んだときの感想など。
- 電車に気いつけなはれや
[ 2015.12.15 ]
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これから 10 年、20 年かけて、最終的に情報リテラシーを子供達のどの時期に、誰が、どこで教えるか、ということについて社会全体で固めていくことになると思う。
2017
- 自動運転車によって僕らの生活がどう変わるか想像する
[ 2017.09.24 ]
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たまに自動運転車が僕らの生活をどういう風に変えるだろうか、と考える。いろいろと面白い妄想が出来るので、今のうちにざっと書いておく。
- ライフログと自分のためのAI
[ 2017.10.23 ]
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自分の記憶と、自分のためのAIとの対話。
2018
- 1995 年頃の ATM (Asynchronous Transfer Mode) 狂想曲について少し書いておく
[ 2018.10.16 ]
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2018/10/14 の「関西インターネット老人会」で岡部先生が ATM の事について触れられていたので、自分が当時考えたことなどを残しておく。
2019
- MicrosoftはSurface Pro XのためにCPUを作ったが、2010年のiPadもそうだった
[ 2019.10.03 ]
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なぜMicrosoftやAppleがプロセッサを自己設計するか。
2022
- 10年前に僕は「MacのCPUがARMになる」事はない、と考えていた
[ 2022.12.11 ]
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2012年に僕はMacのCPUをARMに変える理由は無いと考えていたが、しかし2020年にM1 Macが出た。僕は何を見落としていたのか。