SAMBA v3 for Panther


2003.10.25にPanther(MacOS 10.3)が発売されました。新しいOSでWindowsファイル共有を利用するためには、SAMBA v2とv3の設定の違いにより、MacOS 10.2からのアップグレードした場合、/etc/smb.confをカスタマイズしていたら利用できなくなる可能性があります。ここではその注意点を述べておきます。なおPantherではユーザ認証にOpenLdapを利用しているようで、smbpasswdによるパスワード認証が役に立たなくなっております。
その後,passdb smbpasswdを加えることにより, smbpasswdも認証してくれるようになることがわかった。
 
各種ファイルのパス
設定ファイル/etc/smb.conf変更の必要あり
パスワードファイル/etc/db/samba/secrets.tdb自動生成される
制御用ファイル/var/spool/lock/自動生成される
ログファイル/var/log/samba/自動生成される
 
以下/etc/smb.confの変更内容

※ valid usersは利用していれば必ずコメントすること! でなければユーザ認証できない。
※ ソースからSamba v3をコンパイル時にPAMやOpenLDAPによる認証を使用するとした場合には、smbpasswdによる認証ができなくなる(Pantherはまさにこれ!)
※ /etc/hosts.allow, hosts.denyファイルを作っている方は正しくIPアドレスを設定してください。xinetdは利用しないだろうと思っていたら、きっちりこのファイルも参照していたようで、IPブロックされちゃってました。
  1. [global]

    dos charset = CP932 # (日本語を扱いたい場合: default=432)
    display charset = CP932 # (日本語を扱いたい場合: default=UTF-8-MAC)
    unix charset = UTF-8-MAC # (日本語を扱いたい場合: default)
    auth methods = opendirectorysam guest # (左から順にチェックされる: default)
    passdb backend = guest opendirectory # (左から順にチェックされる: default)
    oplock = Yes # (Yesを設定すれば、level2 oplocksもYesでなくてはならない: default)
    level2 oplocks = Yes # (oplocksをYesを設定すれば、Yesでなくてはならない: default=no)
  2. 各section

    %U --> %u # (Samba v3から%Uは大文字展開されるため、%uを利用しなくてはならない。)
    invalid users = root,bin,sys,uucp # (アクセス拒否したいユーザを列挙。)
    #valid users = %u # (アクセスさせたいユーザを列挙。しかしこれがSamba v3では使えないためコメントすべきもの)
    write list = %u # (書き込み許可ユーザ。read onlyを使った場合,限定されたユーザのみ書き込み許可を与えるときに便利でしょう。)
    read list = %u # (読み取り専用ユーザリスト。writeableが有効になっていた場合に記述する。が,ふつうはread only + write listを使ったほうがいいでしょう。)
    read only = No # (書き込み禁止にするかどうか: default=Yes)
    guest ok = No # (ゲスト可能かどうか: default=No)