Cinema Review

イナフ

Also Known as:Enough

監督:マイケル・アプテッド
出演:ジェニファー・ロペス、ビリー・キャンベル、ジュリエット・ルイス、ノア・ワイリー、ダン・フッターマン

もうたくさん!

もちろんジェニファー・ロペスを見に行ったのである。内容はどうでもよろし。

内容的には何というか普通のハリウッド映画であった。見ても、見なくても、脳味噌のなかにいかほどの違いが出来るのだろうか?と、財布の 1800 円(連れと見ているので実質 3600 円か)を眺めつつ思案するたぐいのものだ。
ハリウッド的結末というと、大統領が戦闘機のスティックを握り締めて出ないといけないことになっているらしい。(と『インディペンデンス・デイ』の時に聞いたが見てないので間違ってたらごめんなさい)
本作もやっぱり最後は一対一のドツき合いである。なんというか救いが無い。そんなに思考停止して見てるわけでもないので辛いところである。『LA コンフィデンシャル』『GATTACA』あたりも辛かったなあ。

ま、ともかく。僕としてはジェニファーくん、なかなかいけるぢゃんくらいの気分で見ていた。いろんな役をやっているように思うが、いずれもリアリティがあるし、自然。音楽番組やアカデミーなどで見る彼女は毎度派手派手で、かなり濃い感じなのだが、映画のなかではどれも自然な感じでなかなかよろし。もちろん一押しは『The Cell』であって、『アナコンダ』ではない。『アウト・オブ・サイト』でもない。『ウェディング・プランナー』はジェニファー君は見てみたいが筋書きが僕が見ないタイプのものに違いないので避けている。うーん、こうしてみると『U ターン』も『エンジェル・アイズ』も見ていない。まだまだ楽しみがあるということね。ふむふむ。(ファンというのはこういう時期が一番楽しい。大抵見てしまうと何というか楽しみが少なくなる。)

今後はもっとキツい役とか、ジェニファー君以外ではちょっと考えられないような配役で出て欲しいなあ。ストーム役のハル・ベリーとか、バンパイヤ役のアーリアのような「見ためでこれしかない!」ものとか。『The Cell』は一部石岡瑛子のすんごい衣装で出ていて、猟奇的なシーンも含めてかなりグー。ジェニファー君、こういうのをもう一丁お願いします。

Report: Yutaka Yasuda (2003.01.28)


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