Cinema Review

殺しの烙印

監督:鈴木 清順
出演:宍戸 錠、真理 アンヌ

男がいて、女がいた。男は殺し屋で、女は死を願っていた。

何とも言えない作品だ。わけのわからなさは鈴木清順一流。絵もそのとおり。見て良かったかどうかはともかく、見るしかない映画だった。

そう、僕は真理アンヌが見たかったのだ。チラシや宣伝で映る彼女は実に美人で、一連のインド映画や『The Cell』のジェニファー・ロペスのせいでインド系美人にはまりつつある僕の心をワシづかみしてしまったのだ。

彼女は多分『ワイルド7』や『仮面ライダー』などのテレビ作品にも多く出ていたはずで、僕もきっと見ていたはずだが当時お子様だった僕の記憶には残っていない。残念。そして今回スクリーンにうつった時、はじめて「おおなんてインド顔」と思ってしまった。70年代の濃いメイクもばっちりはまり、無表情さがさらに如来様のようなインド顔の輪郭を強調する。
劇中、オールヌードのシーンもあったりして、なかなかサービスが良い。体の線もインド的にやわらかだ。インド映画で見せるおなかの線もほぼそのまま。うーん他の作品も見てみたい。

ところで映画としては本当にわけがわからない。ギャグというかシュールというか、演出意図不明のシーンが多い。いや多過ぎる。これが鈴木清順といえばその通りなのかもしれないが、なんとも不思議な世界だ。ポップさの度合から言って、むしろアニメーションにする方が適していると思える。
最後に包帯ミイラの真理アンヌが出てくるところあたり、かなり力抜けする。どうなってんだいったい。

帰りに STYLE TO KILL と大書きされ、主演二人の顔がはいったポスターが 500 円で売られていた。欲しかったが貼る場所に躊躇して逃してしまった。包帯アンヌの印象が身を引かせてしまったのかも知れない。失敗だったろうか。

Report: Yutaka Yasuda (2001.06.21)


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