Cinema Review

ファースト・コンタクト / STAR TREK

Also Known as:First Contact / STAR TREK

監督:ジョナサン・フレイクス
出演:パトリック・スチュワート、ジョナサン・フレイクス、ブレント・スパイナー、マイケル・ドーン、レヴァー・バートン、ゲイツ・マクファデン、マリーナ・サーティス

ワープ航法の実験に成功間近の地球にタイムトラベルして、人類の異星人との『ファーストコンタクト』を失敗させることで歴史を変え、地球人類の同化を企てるサイバネティック生命体ボーグとそれを阻止しようとするエンタープライズのクルー達との攻防。

STAR TREKの二番目のテレビシリーズであるThe Next Generation(TNG;邦題『新スタートレック』)のメンバーが勢揃いした劇場版の第2弾です。私はTNGからSTAR TREKを見始めた世代なので、前作の劇場版『ジェネレーションズ』(日本では昨年放映)同様に楽しみにしていました。

TNGといえばエンタープライズ艦長ピカード(パトリック・スチュワート)とアンドロイドのデータ(ブレント・スパイナー)と Q連続体 と、そしてボーグなのです。この映画には Q を除いた残り3つの要素が揃っているのです。そういう意味で『ジェネレーションズ』よりさらに面白いのです。

私がTNGを見た範囲では、艦隊戦のシーンは滅多にお目にかかれるものではありませんでした。STAR TREKの(連邦の)世界観が「多様性の共存」であり、連邦と仲の悪い種族であるロミュランやカーデシアとの間に緊張関係はあっても戦争関係にはありません。でもボーグが出て来ると話しは別です。ボーグは、人類が今だ到達していない未知の宙域より襲来し、目の前の科学技術文明に対して一方的に侵攻して、相手の生命体をボーグ化して吸収し、文明を滅ぼしてゆくのです。ボーグは相手に対して完全に無関心であり、相手を憎む事も相手の憎悪を感じることもないのです。そういう相手ですから、ボーグが連邦領域に侵攻してき時、連邦は攻撃によって防ぐしか無かったのです。でもって、このボーグの戦艦というのが圧倒的な攻撃力とダメージ修復力を持っているものだから、連邦の艦隊が束になって攻撃するのです。

最後に、テレビシリーズでボーグが出てくるストーリの粗筋を抜き出してみました。

西暦2365年にエンタープライズとそのクルー達は初めてボーグと遭遇し(邦題『無限の大宇宙』)、西暦2366年から2367年にかけてボーグによる第一次地球侵攻が行われる。エンタープライズ艦長のピカード大佐は、ボーグにより誘拐、ボーグ化(同化)され、彼らのスピーカーへと改造される。連邦に関する情報をピカードから吸収したボーグとの戦闘で、連邦艦隊は脆くも壊滅する(邦題『浮遊機械都市ボーグ パート1』)。ちなみにTNGからスピンアウトした第3のテレビシリーズ STAR TREK Deep Space Nine はこの戦闘のシーンから始まります。副長ライカー中佐(ジョナサン・フレイクス)らエンタープライズのクルー達はピカード艦長をボーグから奪還し、危機一髪でボーグを撃退(邦題『浮遊機械都市ボーグ パート2』)。西暦2369年から2370年にかけて、ボーグは変質して集団意識に致命的なダメージを受ける(邦題『ボーグ``ナンバースリー''』『ボーグ変質の謎』)。それにしては、この映画で再び地球への侵攻(西暦2373年->2063年)を行っている所からして、中核の部分は残っていたという事でしょうか。

Report: 松浦正和 (1997.03.08)


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