Cinema Review

サブウェイ

Also Known as:Subway

監督:リュック・ベッソン
出演:イザベル・アジャーニクリストファー・ランバートジャン・レノ

狙われている男が居る。この男はパリの地下鉄に住んでいるが、そこには他にも奇妙な住人が大勢いる。

記念すべき僕が最初に見たリュック・ベッソン監督作品です。しかし何よりも当時はイザベル・アジャーニの美しさに惹かれてしまいました!

アジャーニは歳のわからない女優で、'85年当時既に29歳だったと思われるのですがそれにしても美しい。特に今でも登場シーンの映像を覚えています。パリの地下鉄の蒸気(そんなんあったかな?)の向こうからゆらりと顔がアップで現れるのですが、僕はこれにぞくぞくっと来てしまいました。それ以降そんなにドッキリとするようなシーンはないのですが、そのせいかこの映画に関してはストーリーやそれ以外のことを殆んど覚えていません。ひたすらアジャーニが走り回っていたことだけを覚えています。

そうそう。それからラストがどうも良く分からなくて、納得の行かないものでした。まだまだ映画を見はじめだった頃の僕は「うーん、ヨーロッパ映画って言うのは良く分からんなあ」と思ってしまいました。ハリウッド的はっきり結末ではなかったのですよ。

どういう訳か僕はこの映画については変な経緯があります。日本公開前にテレビ番組『11PM』の映画紹介特集コーナーで紹介されたのです。その紹介時の映像を覚えていますねえ。奇妙なものです。(こうして『11PM』で紹介された映画で後から見た中で記憶に残っているのは『ブルー・ベルベット』『デリカテッセン』くらいかな。)その後京都ではメジャーな映画館では上映されず、コマゴールド(四条大宮の阪急の駅の上にあったのですが、知っている人はもう少ないかな?)で掛かったのを見に行きました。

確かジャン・レノは常に体を鍛えている男だったような、、、記憶違いかな?

これ以降ずっと間を空けて『ニキータ』を見て、僕のベッソン監督の評価がどんと上がったのでした。『グラン・ブルー』(『グレート・ブルー』再編集版)を見たのはその後かな。みなみ会舘かどこかの劇場で見ました。これも良かった。

Report: Yutaka Yasuda (1995.05.30)


[ Search ]